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第19回 宇宙医学

 皆さんは宇宙医学という言葉をご存知だろうか。宇宙医学とは宇宙空間や宇宙飛行下のさまざまな条件が人体に及ぼす影響を解明し、その適性、順応、保護などを研究する学問である。先日、実業家の前澤友作氏が日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)への渡航・滞在を成功させた。民間人が気軽に宇宙旅行できる日も近づいてきている。そのため宇宙医学の発展は急務であるが、現状は発展途上である。


 宇宙と慶應義塾大学医学部には深い繋がりがある。日本人女性初の宇宙飛行士は皆さんご存知、慶應義塾大学医学部の卒業生である向井千秋氏である。昭和58(1983)年12月に日本で初めての宇宙飛行士の募集が開始された。当時、慶應義塾大学病院の心臓血管外科医だった向井氏は上司に宇宙飛行士に応募したいと申し出た。そして、見事最終選考を突破し、日本人女性初の宇宙飛行士となったのだ。医師という職業に就きながら宇宙飛行士を目指すことは容易なことではないが、慶應義塾大学医学部の魅力は、どの分野でもその先駆者となり、自分のなりたい将来像に挑戦できる点ではないだろうか。他にも卒業生の中には宇宙飛行士の専任フライトサージャンとして働いている方や、宇宙医学の研究に従事されている方がいらっしゃり、慶應義塾と宇宙医学の関わりは深い。私自身も幼い頃から宇宙に興味があり、現在は宇宙医学を学ぶことのできる学生団体に所属している。メンバーの数は年々多くなり宇宙医学への関心の高まりを感じている。今後も宇宙医学が広まることを期待したい。また宇宙に限らず、向井氏のように新たな道を切り開く人々で溢れる、活気ある慶應義塾大学医学部の魅力を継承できるよう自分自身も精進していきたい。

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