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第29回 日本臨床スポーツ医学会学術集会に参加して

 新型コロナウイルスについて初めて聞いたのは2019年の冬であった。当時、大学一年生であった私の大学生活は、想像とは大きく異なるものとなった。授業は全てオンラインとなり、部活動は思ったようにできない期間が続き、友人と制限なく会うことが難しくなった。大学生活のほとんどをコロナと共に歩んできたが、最近ようやく制限が緩和され、コロナ禍以前に近い活動ができつつある。


 去る11月13日、私は北海道で開催された第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会へ参加することができた。本学術集会のテーマは『新しい世界、新しいスポーツサイエンス』であった。コロナによってこの2年間で社会のシステムや技術に大きな変革が生まれており、これからも続くウィズコロナ時代におけるスポーツ医科学のあり方や発展性を議論する場であった。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の橋本聖子先生やスポーツ庁長官の室伏広治先生の貴重なご講演も拝聴することができた。

 私は、整形外科学教室の中島大輔先生のもとで研究を行っており、本学術集会では「ウェアラブル汗乳酸センサを用いた水泳競技中の乳酸性作業閾値評価手法の検討」というテーマで発表した。昨年から中島先生のご指導のもと、陸上運動中にウェアラブルセンサを用いて汗から乳酸を計測する研究に参加させていただいたが、その後、自分の興味のある水泳運動の研究も進めてきた。そして今回、先生方に多くのサポートをしていただき、研究内容を対面の学会で発表することができた。


 学会自体は昨年も参加したが、オンライン開催であった。本学術集会も過去2年間オンライン開催であり、3年ぶりの対面開催であった。対面開催の学会に参加するということ、そして発表だけでなく質疑応答でもきちんと答えたいという思いから緊張はしたものの、大変有意義な経験となった。学会の雰囲気を実際に味わうことができたり、他大学で研究されている先生方と直接お話しができたりと、対面形式だからこそ得られる経験ができた。

 

 そして、学生で学会発表を行うという貴重な経験をいただけたり、スライド作成や発表練習を丁寧にご指導くださったりと、慶應の教育の手厚さを実感することができた。私自身もこれからは、ただ自分自身が成長することだけに集中するのではなく、後輩が成長できる環境を整えていくこと、学業の発展に貢献し未来の世代に繋げていくことを忘れずに精進していきたい。



(四年 藤塚晴紀)

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