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第1回 Keio Forestについて
Updated: May 4, 2021
病院内を移動していると、病棟ごとに壁紙の色や紹介されている植物が異なっています。
薄茶色の8C,8D病棟には「クヌギ—たくさんの昆虫があつまる代々木公園のクヌギ」。他にはどんなものがあるかご存知でしょうか?
8C, 8D病棟は代々木公園のクヌギでしたが、例えば1F南のスタッフ廊下は黄色で彩られ、「トチノキ—威風堂々とたたずむ赤坂迎賓館前広場のトチノキ」と紹介されています。
医学部開設100年を記念して建設された1号館(新病院棟)は「Keio Forest」という内装のデザインコンセプトで設計されており、外来の待合室・病棟スタッフステーションなど階・エリアごとに色彩・紹介されている植物が異なっています。これらの植物は、実際に代々木公園や赤坂迎賓館などの信濃町周辺の緑豊かな環境に生息しており、まさに病院全体が杜(森)として見立てられています。全病棟、外来・検査、スタッフエリアの色彩とモティーフとなった植物の一覧は左図をご覧ください。
2号館のエントランスから1号館へ向かう際の連絡通路を抜けると、参道を彷彿とさせるメディカルストリートが現れます。このメディカルストリートに直交して走るホスピタルモールと呼ばれる通路には、外来や検査部門の受付が並んでいます。外来の中待合からは、種々の木のデザインも見え、木漏れ日の如く調整された柔らかな照明とともに患者さんに安心感を抱いて頂けるように演出されております。さらに、木漏れ日風の照明だけでなく、実は照明の形もKeio Forest仕様になっております。例えば、外来中待合を見上げると照明も一つ一つサイズの異なる葉に象られています。病院内を歩くときは前方に注意しつつ、ぜひ上を向いて歩いてみましょう(涙もこぼれないように)。他にも7階より高層階では、スタッフエリアに中庭が設計されています。光庭を覗くと、この4層のフロアにわたる巨大なケヤキが描かれています。少し距離を置いて光庭を見ると、窓のストライプとケヤキが重なり、木漏れ日のきらめきを感じさせるような光景が広がります。24時間昼夜を問わず勤務する病棟スタッフへの安らぎを与えるデザインとなっています。7階以上のスタッフエリアを訪問した際は、要チェック!
9F・10Fのスタッフエリアでは「サクラー桜並木の花びらが外堀に浮かぶ皇居外苑のサクラ」といった説明だけではなく、関東風桜餅と関西風桜餅の違いといったモティーフとなった植物に関するトリビアも400字程度で記載されています。9F・10Fを訪れる機会はなかなかありませんし、機会があれば本記事でもそれらについて掲載する予定なのでこれからも毎回お見逃しなく!