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第11回 キャンパス周辺の散策場所

 世界規模の感染症によって自粛生活を余儀無くされてから一年余りが経った。運動不足を解消するためにジョギングや散歩を始めた人も多いのではないだろうか。あまり知られてはいないものの、信濃町キャンパス周辺には散策に適した神社仏閣や歴史的建造物が多く存在する。今回はその一部を紹介したいと思う。


 左門町から少し四谷駅側に入ると、あるアニメの聖地としても有名になった須賀神社が現れる。印象的な赤い手すりの階段、唐破風(からはふ)と千鳥破風(ちどりはふ)からなる堂々とした佇まい。江戸初期より、須賀神社は四谷の鎮守・産土神(うぶすながみ)として信仰を集めていたようだ。社殿には在原業平や小野小町などが描かれた「三十六歌仙絵」が奉納され、現在まで伝わっている。


 四谷三丁目駅から少し北、荒木町に入ると、飲食店に囲まれたこぢんまりとした神社が見える。金丸稲荷神社である。鞠に足を添える狐と巻物を咥える狐が、対を成して出迎えてくれるだろう。さらに鳥居の前の道を進めば、「策(むち)の池」と呼ばれる小さな池と「津の守(つのかみ)弁財天」が見られる。由来には諸説あるが、昔徳川家康がこの池で乗馬用の策を洗ったことから「策の池」という名がついているそうだ。かつては池が広く滝も流れていて江戸有数の名所として栄えていたようである。現在は池の一部しか残っていないが、都会のオアシスのような癒しを与えてくれる。


 最後に紹介するのは国の重要文化財にも指定されている明治神宮外苑の「聖徳記念絵画館」である。幕末から明治時代にかけての明治天皇の生涯と実績について、歴史的にも貴重な絵画が展示されている。岡山県産の花崗岩からなる外壁は東西112メートルにも及ぶ。神宮外苑の入り口である青山通りから覗けば、銀杏並木の消失点に絵画館があるように見え、荘厳さも増すことだろう。


 今回紹介した場所以外にも、信濃町キャンパス周辺には歴史を感じさせる建造物が多く存在する。人が密集する場所には行きづらい今、感染症の終息を待ち望みつつ足を運んでみてはいかがだろうか。


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