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第6回 コロナ禍での病院実習

Updated: May 4, 2021

 前回記事のヤウロードと元一門、皆様はもう通られただろうか。私はまだ残念ながら通っていない。院内実習の時間が制限され、友人との食事も制限されているためである。キャンパスから、友人と何を食べようか悩みながらヤウに行く機会は、いつになったら訪れるのだろうか。


 院内での実習が再開した今、一番大きく変わった点は、院内滞在時間の短縮である。感染リスクの高い会食を避けるべく、院内にいる時間は午前または午後のみと制限された。具体的には、精神科では、午前中に病棟、外来、手術(ECT)見学などを行い、午後三時ごろよりオンラインにてクルズスが行われる形であった。

 このように春より行われていたオンラインの実習は、院内実習が可能になった今でも残っている。病院に滞在する時間が短くなることで、私たち学生の利便性が向上しただけでなく、学びにもプラスの作用をもたらす結果となった。担当患者の疾患を前もって勉強し、院内にて事前に勉強したことを確認しながら診察し、自宅に戻ってから症例について自分なりに検討する。その後クルズスでフィードバックをもらい、レポートにまとめる。勉学において予習復習が大事とは言われているが、真の意味でこれを実践したのは私自身初めてではないだろうか。院内実習が限られているからこそ、院内で学んだことを最大限吸収しようと学生の集中力は高まり、よい影響をもたらしたように私は思う。

 診療科によっては、院内の実習とクルズスの間に時間が短いことがある。自宅が病院から遠い学生のために、東校舎を開放し、オンライン実習の受講を認めている。東校舎では十分に距離を取り、感染リスクを抑えた状態で講義を受けることが可能となっている。(写真)

しかし冒頭で述べたように、院内実習時間の制限により、決定的に戻らないのが食事である。科の先生方と食事を取ることによって、研修医や上級医の話を聞いて将来を考えるだけではなく、スタッフ同士の会話から科の雰囲気を読み取ることができていた。教授との豪華な懇親会を楽しみにしていた学生も少なくない。食というのは実習の真髄ではないものの、コミュニケーションを取る上で重要な役割を担っていたと今になって思う。


 私たちは今二〇二〇年という大きな時代の転換点を迎えた。コロナ禍でのオンライン実習がもたらしたのは「現実」という価値の向上である。このご時世の中、学生の実習を受け入れてくださった病院長、すべてのスタッフ、そして患者さんに感謝の気持ちを忘れてはならない。感染予防により一層気をつけるとともに、感謝の気持ちを忘れず、実りある実習を送っていきたい。


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やはりここ数年の学生生活とコロナは切っても切り離せない。事実、ここ2年間の教えて!アンバサダーの記事で、コロナの文字が出てこない記事はほとんど無いし、私たちを取り巻く環境に大きな変化が起こっていることを痛感する。 多方面でコロナ「禍」という単語を耳にするが、禍はいつの時代でも起こりうる。慶應医学部の歴史は100年以上も前に遡るが、この長い歴史の中で多くの「禍」を経験し、そしてそれを乗り越えてきた歴