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第2回 COVID-19下の実習について

Updated: May 4, 2021

 COVID-19のパンデミックにより医学部生の実習や授業にも変化がありました。例えば五・六年生のポリクリは四月から七月まではオンラインで行うことになり、四年生以下の授業もオンデマンド型配信が中心となりました。特にポリクリでは患者さんと直接お話することはできませんでしたが、オンラインだからこそ学べたことも多くあり、その一部を紹介したいと思います。


 例えば総合診療科ではGoogle Classroomを用いた先進的な実習が行われました。学生が初期研修医として外来を担当している設定で、毎朝患者さんの主訴が送られてきます。それに対して問診する内容や鑑別診断を考え、検査プランを立て、治療方針までカルテに記載します。一日の終わりには先生と班員とでディスカッションをする機会があり、患者さんへの説明の仕方も学ぶことができます。普段のポリクリとは異なりまだ診断のついていない症例を扱うため、どの検査をどの順番で行うのか、プライオリティーは何か、といったことを考える実践的な機会となりました。

 また整形外科では手術室に入れない代わりに、録画した手術動画を見てその場で説明を聞くことができました。通常の手術見学では麻酔導入の様子や準備の仕方をよく見られる反面、実際の手技は見えづらいこともあります。録画ではより術者に近い視点で解剖学的走行や注意するべき箇所を説明していただけるため、貴重な時間となりました。さらに専攻医向けのレクチャーや予演会にも参加し、初期研修医以降のキャリアパスや大学病院ならではのアカデミックな側面に触れることもできました。


 このような実習には想像力が必要ですし、患者さんに実際に問診をすること、身体所見を取ることは大切な機会であると思います。そしてもちろん、いち早くパンデミックが収束し「普段」通りの生活が戻ることを願ってやみません。しかし一方でオンライン診療が認められるなど、社会が変革していることもひしひしと感じます。そしてその変革は、教育分野でも例外ではないのかもしれません。勉強するツールはあちらこちらにあり、学生の工夫次第でその質は変わってくるように思います。変わりゆく社会の中で、「いかに学ぶか」ということが問われているのかもしれません。



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慶應医学部の一大イベントといえば慶應医学賞が思い浮かぶ。KSAMでは、これまで慶應医学賞受賞者へのインタビューや懇親会の司会を行ってきた。すでに2022年度の受賞候補者募集が終わり、早くも今年度の受賞者発表に心が弾む。これまで8名ものノーベル賞受賞者を輩出してきた慶應医学賞の歴史を見ると、第1回は1996年に遡る。第1回の選考では世界18カ国に1,300通余りの推薦依頼状が発送され、117名の研究